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陽花

Author:陽花
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だけど「人」も好き。

子どもの部活追っかけの合間に、
趣味の保存食作り、野菜作りもボチボチ進行中。

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わすれられないおくりもの

2010.08.19 20:48| 未分類
お盆のある夕方のこと。

中1の息子が居間のソファに座ってぼんやり宙を見ていました。

 『何してると?』と、台所から声を掛けると、

 『考え事していた…。』

-----------

 『ねぇ~、お母さんは生まれ変わりって信じる?あの世ってある?』

 『うん、信じるよ。あの世もあると思うよ。○○くんは?』

 『俺も信じる~!天国も地獄もあるよ、きっと。』


息子の好きな番組で「生まれ変わり」の特集をやっていたこともあるのですが、
12日で25回目の夏を迎えた「日航機墜落事故」の報道を見たり、、
初盆のお参りや墓参りをしたことで、息子なりに考えることがあったのだと思います。

息子は小さい頃から感受性が強い子でした。
6歳の頃の話です。
寝付かせようと背中をなでてやってもなかなか眠りません。
それどころか、目をパッチリ開けて外を見ています。

 『眠れんの?』

 『○○くんね、お月様を見てたとよ。お月様がニコニコしてる。』

見るとカーテンの隙間から、きれいな満月が煌々闇を照らしています。
すると突然息子が、

 『僕がお母さんくらいになった時に、お母さんは何歳?』

 『○○くんが45歳になった時、お母さんは84歳だね…。』

と、言いながら、口に出してみると『84歳』はドギマギするような響きでした。
私の表情から動揺を敏感に感じ取ったのか、

 『お母さん、生きてる?? 僕が45歳になった時に生きていてね!』

と、シクシク泣き始めたのでした。

なんだか私も悲しくなって、でも、泣いてはダメだと思って、

 『もし、死んでたら、地獄の地下24階で待ってるから会いに来てね

 『アハハハ 僕は天国しか行かんから、天国で待っちょってよね

そう言い終わると、いつの間にかぐっすり眠っていました。


考えると、私も小さい頃、『死んだらどうなるのか? 死ぬってどういうことなのか?』
と考えたら、眠れなくなることがありました。
『生きていたら、夜眠っても必ず朝目覚めるけど、死んだら何日、何十日、何百日経っても目覚めることなく、 真っ暗闇の場所に閉じ込められてしまうんではなかろうか。』
そう考えたら、悲しくて悲しくて布団の中で声を殺して泣いた記憶があります。

それを見て心配した祖母が話を聞いてくれ、こんなことを言って慰めてくれました。

『ばあちゃんは、じいちゃんもおとっつあん、おっかさん、仲良しだった友達もあの世に
 先に行って待ってくれているから、死ぬのは恐くないとよ。順番通りに死んでいけば、
 それが一番幸せ。こっちに残っている者は、あちらに行った者のことを忘れないように、
 仏壇に線香上げたり、思い出話をして元気に暮らすことが供養になるとやからね。』


その祖母は娘が生まれた年に、父は息子が生まれた年に亡くなりました。
あと10年もすれば、私を慰めてくれた時の祖母と同じ歳になります。
祖母のように達観できそうにありませんが、やはり、自分が死んだ後、
自分のことを覚えていてほしい…と思う気持ちが強くなってきています。
死んで自分がこの世から消え失せることより、
自分が存在していたことを忘れ去られることの方が悲しく寂しい気持ちです。

こう思った時、祖母が言っていた「こっちに残っている者が仏壇に線香上げたり、思い出話をして元気に暮らすことが供養」が思い起こされます。

それを考えると、法事は形式だけにとらわれるのではなく、ゆっくり故人を偲ぶものであってほしいと思います。
お盆の迎え火送り火の炎を見ると穏やかな気持ちになって、日本人に生まれて良かった~と思う私です。


今日の記事のタイトル「わすれられないおくりもの」は大好きな絵本の題名です。
息子が生まれた時に、知人からプレゼントされました。
いただいた頃は、父や夫の闘病と重なっていたので、読む機会を失っていました。
父が亡くなってしばらくして、1歳の息子と4歳の娘に初めてこの絵本を読み聞かせたのですが、
読みながら、主人公のアナグマと父がだぶって、後から後から涙があふれてきました。
子ども達はびっくりして心配そうに私を見ていました。
子ども達が眠った後にじっくりまた読み直しました。
「物」や「形」ではなく、父との思い出がたくさん残っていることにとても感謝しました。
そして父も、アナグマのように元気に走ってトンネルを通り抜け、自由になったのだろうと思えたのです。

高2の娘が久々にこの絵本を手にして、とても懐かしがっていました。
ストーリーも鮮明に覚えていて、私の方がビックリでした。

日々の暮らしの中で、父や祖母だったらこんな時になんと言うだろう、
と、考える場面が多々あります。
そして、そう思いながら私が暮らしていくことが、供養なんだと最近は思っています。
           

                  『わすれられないおくりもの』あらすじ

年老いたアナグマは、かしこくて、森のみんなに頼りにされていました。そして、みんなに「自分が長いトンネルの向こうに行っても悲しまないように」と言っていました。冬が近づいたある日、アナグマは「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら」という手紙を残して死んでしまいます。残されたみんなは、悲しみにくれて冬を過ごします。雪が溶け始めたころ、みんなは、アナグマとの思い出を語り合うようになりました。そして、アナグマが1人1人に宝物となるような知恵や工夫を残してくれたことに気づいていきます。
                                <NHK教育「おはなしのくに」より>          

                       
 


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