四十九日のレシピ 第3回 「別れ道」
2011.03.02 22:34| な~んか気になる!|
(NHK4「四十九日のレシピ」HPよりお借りしました。)
「ありがとう」
他人にはスラッと言えても、家族には照れくさかったり面倒くさかったり、
言う必要性を感じなかったりで、言わないことってありませんか。
我が家では夫と息子は、結構まめに言うんですよ。
なのに私と娘は意外と口にしない(笑)。
娘は不器用な性格だから、照れくさくて言えないのではないかな。
そして私はと言えば、言われるのに慣れていてあまり言わない・・・ような気がする。
一番たちが悪いかもしれませんね(汗)。
息子なんか「朝、忘れ物持って追いかけてきてくれてありがとうね。」
なんて、その時も言ったのにまた言ってくれるマメな奴なのに。。。
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「大事な人はな、一緒にいる間に大事にしなくちゃいけないんだぞ!」
たった5文字の言葉「ありがとう」を言えないまま、二人の妻を亡くした良平。
それどころか、今思えばひどい言葉を投げかけていたことを、激しく後悔するのでした。
百合子と浩之は話し合う機会を、浩之の不倫相手・亜由美にかき回されてしまいます。
そしてそのことで浩之と亜由美との微妙な愛人関係、
亜由美とその子ども・カイトとの歪んだ親子関係が露呈されていまうのです。
「子どもがいないと家族じゃない・・・そんなふうに言われているようで・・・。
隣にいる俺は家族じゃないのかって。」
浩之から不倫に至った胸の内を初めて明かされた百合子。
子どもを授からない生活の中でお互いを思いやるあまりに、
逆にそれが相手を遠ざけていたことに気付きます。
「わたし、わからないもんがある・・・。家族ってもんが・・・よくわからない・・・。」
イモトはカイトに幼い頃の自分を重ね合わせ、カイトの将来を心配します。
ハルミにも陽気な笑顔の裏に隠した家庭の事情がありそうです。
今回、私の胸に一番突き刺さったこと。
それは「子が親を思う気持ち」です。
あんなひどい仕打ちをされても、母親の亜由美が迎えに来ると笑顔でその手を握るカイト。
そしてそのカイトと似た境遇で育ちながらも、まだ「家族」にこだわり続けるイモト。
子どもは親を選べない・・・手垢が付き過ぎてあまり使いたくない言葉ですが、
これしか言葉が見当たりません。
「一番近くにいる人のこと、毎日ちゃんと見てたんだね。」
乙美・オッカが百合子宛に書いた絵手紙を年表に並べながら、そこにはいつも良平がいることに気付く百合子。
このことは百合子にどんな奇跡を起こすのでしょうか。
遠慮がちに浩之の背中をさすった百合子でしたが、
一歩前に踏み出し、もう一度浩之と「家族」に戻ることができるのでしょうか。
ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな設定のこのドラマですが、
百合子に自分を置き換えてみることができる久々の「等身大」の作品です。
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